経営・挑戦
田沼代表インタビュー「私がエクシードを創業した理由」【後編】
工業用資材を扱う商社の営業マンとして、数多くの製造現場を訪れてきた田沼代表。優れた技術を持ちながら後継者がいないために廃業していく町工場の姿、そして一社の廃業はその会社だけでなく、商品や部品の供給を受ける取引先にも影響を及ぼす実態を目の当たりにしてきました。
[前編を読む|モノづくりの現場で知った「廃業」の現実]
こうした問題に、会社員という立場でとった行動とは。
田沼 その通りです。そこで考えました。工業用資材を扱う商社の営業マンとして、何かできることはないかと。
お客様に恵まれた私は、当時良い営業成績を維持することができており、社内でもそれなりの発言権がありました。提案した新規事業が認められた経験もあったので、「後継者不足に悩む取引先の事業を引き継ぎ、会社の事業規模を拡大してみませんか」と提案してみることにしたんです。
しかし、既存事業で十分な利益が上がっていたからか、私の提案が認められることはありませんでした。
田沼 はい。今振り返ると、経営は守るものも多くあり、なかなか攻めに転じることが出来ないこともわかります。ただ、当時の私は、なぜ目の前に困っている人や企業、そして自社の成長にもつながるチャンスがあるのに、挑戦しないのかと悶々としていました。それが起業を考える一つのきっかけだったかもしれません。
経営の安定している会社に身を置き、お客様のおかげで営業成績も数年連続でトップ。お客様のニーズを汲み取り、仕入先の方々とも良い関係を築いて取引を重ねることに、やりがいも感じていました。社内では、順調に昇進もしており、若手では一番の位置につけていました。このまま会社員として働いていれば、“順調に出世”していけたと思います。
ですがそれ以上に、モノづくりの現場が抱える課題に、今一歩踏み込めていない「モヤモヤ」が強まるばかりでした。取引先のパートナーとして日々の現場を支えるだけでなく、必要とあれば自ら事業を引き継げる存在になり、この国のモノづくりのDNAを継承していきたい。
こうした思いを抱える中、とあるお客様の一言が胸に刺さりました。
「うちはね、会社同士の取引をしてるつもりはない。田沼くんという個人に注文してるんだよ」
学生時代には、「いつかは起業してみたい」と漠然と考えていた私です。モノづくり業界への強まる思いに加え、営業マンとしての自信がついてきたことも相まって、自身の会社を立ち上げることを決意。合同会社エクシードを設立し、6年間働いた会社を辞め、2021年から本格始動することになりました。
田沼 「エクシード」という社名は、「超える」という意味の英単語「exceed」に由来します。ここには三つの「超える」の意味が込められています。
一つ目は、私たち自身が常に前を向き、昨日までの自分を超え続けること。
二つ目は、私たちが関わることで、お客様の期待を超え、より良い未来をともにつくること。
そして三つ目は、その積み重ねによって、日本のモノづくりが再び世界の期待を超えていくこと。
自分を超え、お客様の期待を超え、世界を超える。こうして「モノづくりのDNAをつなぐ、」という使命を果たすことできたらと思い、この社名をつけました。
――実際、会社の業績としては「前年超え」を毎年続けられていますね。
田沼 取引先の皆さまをはじめ、関係する皆様のおかげでしかありません。とはいえ今でこそ言えることですが、起業した直後は本当に大変でした……。それについてはまた後日、お話ししたいと思います。
[前編を読む|モノづくりの現場で知った「廃業」の現実]
こうした問題に、会社員という立場でとった行動とは。
会社員としてできることの限界
――技術ある会社の「後継者不足」という課題。そして廃業は当事者だけの問題ではなく、その裏で困る人がたくさんいるという実態を、新卒で入社した会社で目の当たりにしてきたのですね。田沼 その通りです。そこで考えました。工業用資材を扱う商社の営業マンとして、何かできることはないかと。
お客様に恵まれた私は、当時良い営業成績を維持することができており、社内でもそれなりの発言権がありました。提案した新規事業が認められた経験もあったので、「後継者不足に悩む取引先の事業を引き継ぎ、会社の事業規模を拡大してみませんか」と提案してみることにしたんです。
しかし、既存事業で十分な利益が上がっていたからか、私の提案が認められることはありませんでした。
とあるお客様の一言
――わざわざリスクを負って新しいことをする必要はない、と判断されてしまったということですか。田沼 はい。今振り返ると、経営は守るものも多くあり、なかなか攻めに転じることが出来ないこともわかります。ただ、当時の私は、なぜ目の前に困っている人や企業、そして自社の成長にもつながるチャンスがあるのに、挑戦しないのかと悶々としていました。それが起業を考える一つのきっかけだったかもしれません。
経営の安定している会社に身を置き、お客様のおかげで営業成績も数年連続でトップ。お客様のニーズを汲み取り、仕入先の方々とも良い関係を築いて取引を重ねることに、やりがいも感じていました。社内では、順調に昇進もしており、若手では一番の位置につけていました。このまま会社員として働いていれば、“順調に出世”していけたと思います。
ですがそれ以上に、モノづくりの現場が抱える課題に、今一歩踏み込めていない「モヤモヤ」が強まるばかりでした。取引先のパートナーとして日々の現場を支えるだけでなく、必要とあれば自ら事業を引き継げる存在になり、この国のモノづくりのDNAを継承していきたい。
こうした思いを抱える中、とあるお客様の一言が胸に刺さりました。
「うちはね、会社同士の取引をしてるつもりはない。田沼くんという個人に注文してるんだよ」
学生時代には、「いつかは起業してみたい」と漠然と考えていた私です。モノづくり業界への強まる思いに加え、営業マンとしての自信がついてきたことも相まって、自身の会社を立ち上げることを決意。合同会社エクシードを設立し、6年間働いた会社を辞め、2021年から本格始動することになりました。
社名に込めた意味
――エクシードが掲げる「モノづくりのDNAをつなぐ」という理念は、まさに創業時の思いそのものだったのですね。でもどうして「エクシード」という社名になったのですか。田沼 「エクシード」という社名は、「超える」という意味の英単語「exceed」に由来します。ここには三つの「超える」の意味が込められています。
一つ目は、私たち自身が常に前を向き、昨日までの自分を超え続けること。
二つ目は、私たちが関わることで、お客様の期待を超え、より良い未来をともにつくること。
そして三つ目は、その積み重ねによって、日本のモノづくりが再び世界の期待を超えていくこと。
自分を超え、お客様の期待を超え、世界を超える。こうして「モノづくりのDNAをつなぐ、」という使命を果たすことできたらと思い、この社名をつけました。
――実際、会社の業績としては「前年超え」を毎年続けられていますね。
田沼 取引先の皆さまをはじめ、関係する皆様のおかげでしかありません。とはいえ今でこそ言えることですが、起業した直後は本当に大変でした……。それについてはまた後日、お話ししたいと思います。
※企画・編集=合同会社エクシード広報室



